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「……コホン、では話します!」
一人だけ明らかに浮いたテンションのリードだったが特に気にとめていないのか、構わずに話を続ける。
「俺があれはまだ漁師だった頃ーー
あ、俺ってば漁師で猟師だったのね!!
海で溺れて死にかけてたときにガウンが助けてくれたんだっ
つまり俺にとってガウンは命の恩人ってわけ♪」
「へぇ、いい話だな。そこから二人はずっと一緒に?」
「あぁ。一緒に船に乗ってた仲間は助けられなかったからな……
ガウンの力になるために賞金稼ぎを手伝うことにしたって訳。
かれこれ三年だよな」
「……三年かぁ。スゴいなぁ」
「……お前、純な奴だな」
リードの話に本気で感嘆しているレイラにガウンが呆れた表情を向ける。
「なっ、悪いか!」
顔を真っ赤にして言い返してくる辺り図星をつかれて恥ずかしかったのだろう。
「あ、そろそろ出来たぜ!
リード様特製丸焼きがっっ
味は俺が保証する!!」
空気をわざと読まないのかリードは紙皿に出来た肉を丁寧に切り分けて突き出してくる。
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