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「……まぁどっちにしろーー
前科持ちなら、構いはしないか……」
「……う……なめるなよ!」
男の一人が怯みながらも女性に向かっていく。
遅れて他の男たちも女性に斬りかかった。
「甘いーー」
ーーダメだなーー
この勝負は一瞬にして見えた。
ガウンは直ぐにそう捉えた。
彼女の剣術はそれほどまでに圧倒していたのである。
男たちが斬りかかるより早く、彼女の剣の柄が男たちの溝に入っていく。
あっという間に男たちの集団は気絶していった。
「「おぉーーーー」」
今までビビって声も出せなかったギャラリーたちが感嘆の声を上げる。
「お姉さん強いなぁ!!!!」
酔っぱらいの一人が男たちが倒れている脇を通って女性に話しかけながら近づいてきた。
「名前、教えてくれよ?」
「……名乗るほどのものじゃない」
「…そんなこと言わずにさ、何かご馳走するから」
「ご馳走!!?……レイナ……間違えた。レイラ、だ」
「おいおい、滅法強いのに自分の名前間違えるなよなぁッツ」
酔っぱらいの男の言葉にギャラリーたちもどっと笑い出す。
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