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「ハハハ、!!!!!!」
レイラと名乗った彼女が苦笑仕掛けたと同時に倒れていた男が立ち上がったのが見えた。
油断していたのか、彼女の反応は刹那遅れる。
「危ないッツ」
酔っぱらいを突き飛ばし、攻撃の前に出たレイラの腹に男の剣が突き刺さる。
「……くはは、ざまぁみやがれ!!!!」
ーー殺すつもりの一撃は何よりも重い。
突き刺さった腹から体力の血が吹き出してきた。
「……く」
堪らずにレイラは膝から崩れ落ちる。
「……死ね!!!!」
「……う……」
「させるかよ?!!」
カァン!
男の最後の一撃を邪魔したのは一本の槍だった。
「……遅くなって悪かったな。リード・ジェルドン、只今見参!!!!」
(…………)
槍の持ち主がでしゃばったことにガウンはがっかり感を隠せずに思わず頭を抱えた。
なぜならリードと名乗ったその槍男はガウンが待ちに待たされた相棒その人だったからである。
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