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「俺が来たからにはもう大丈夫だぜ!安心しな」
「……お前、一体……」
「と、話はあとだ。まずはその傷を何とかしねぇとっ」
「俺を無視するなぁ!!!!」
ゴンッ
「……邪魔だっつーの。一回倒されてるくせにそのまま倒されとけ」
「……拳骨……」
無視されていたレイラに傷を負わせた男は拳骨一発でまたも眠りにつくことになった。
「ガウ~ン、彼女の傷を頼むわ」
「…………待たせておいて早速頼みごとかい………」
カウンターで必死に無視していたのだが案の定リードはガウンににこやかに話しかけてきた。
周りのギャラリーたちは完全に唖然となっている。
「まぁ、場所変えるぞ」
どのみちここでは目立ちすぎる。
「はーい、お邪魔しました!」
唖然となっている面々を気にせずにレイラを軽くひょいと背中に負うとリードは先に酒場を後にしたガウンに続いていった。
◆
「お前、あれほど目立つ行動は止めろって言ったのに本当に最悪だな」
「怒るなよ~
結果的に彼女を助けられるんだからいいだろ!」
人通りの少ないところにやって来て早速リードに不満を言ってやったガウンだったが案の定通用しなかった。
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