出会い

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「お前、エルフか?」 「……だったらどうしたんだ?」 「……え、いや……深い意味はないんだが……私のいた大陸ではエルフは珍しくて……あ、何でもない……」 「そう突っぱねるなよ!わりーな。ガウンは根はいいやつなんだけどさ。 えっと、」 リードは二人の険悪な雰囲気を払拭しようと取り繕う。 「レイラ、だ」 「レイラか。俺はリード・ジェルドン。こっちはガウン・スパナード。二人で賞金稼ぎやってんだ」 ボサボサの短い赤い髪をかき回しながらリードは何の疑いもなくレイラに笑いかける。 「……おい。傷も治ったんだ。そろそろ行くぜ」 「え~せっかく会ったんだしレイラと飯食ったりしねーのかよ! つまんねぇ男だなぁ」 「……お前な……」 「……私も、お前た……いや、君たちと少し話がしてみたい。 ダメ、だろうか?」 呆れて返そうとしたガウンの言葉はレイラの一言に遮られる。意表をつかれたようにガウンはリードと目を合わせた。
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