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どう黙りこんでたって、授業で当てられてしまえば喋るしかないわけで
当然標準語で答えるしかない。
そうやって話すと必ず誰かが「何、あの喋り方?」って言い出しクスクスと笑われる。
そんな空気が苦痛でしかなかった。
けど、高野くんの反応だけは違ったんだ……
「すげー!東京弁喋れんの!? カッケー」って。
バカみたいにはしゃいで、キラキラした目で見つめられて…ほんとまるで子供みたい。
けど、その言葉で空気が変わって私はすごく助けられた。
嬉しくて、「ありがとう」って思わず言うと彼はキョトンとした顔で「ん?何が?」って言いながらニコって笑ってくれた。
これを機に、私はどんどんクラスに馴染んでいった。
友達もできて、関西弁も違和感なく使えるようになって。
始めは友達なんて出来なくてもいいって思ってたけど、やっぱり出来ると嬉しいもんだ。
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