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早朝から着物着付けしてもらって、化粧もして準備万端。
気合い充分。
やけど、君に会う覚悟だけは未だに出来へん。
思ってたより君は私にって大きな存在やったんやね……
あの日、あの時から私は変わった。
恋や彼氏なんか必要ないって言い切れるくらい逞しくなった。
1人で生きていけるように身につけた強さ。
君のことなんてどうでもいい。
きっと、会ったところで揺らがない。
そう思うけど、心のどこかではやっぱり不安を感じる。
「はあっ…」
何度目か分からないため息を私はまた一つ落とす。
君は今日来るのだろうか。
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