私、支援をします！

私はVRMMOの中でも私

うろついてみてわかったのは、最初の町にしても広いということに気がついた、それは普通のＭＭＯと違い、キャラクターとキャラクターが重なることが出来ないことが原因だ、ＶＲでは現実と同じように全てのキャラクターに触れることが出来る。

ネトゲの人口は人気なゲームほど多い、日本のＲＰＧといえばＤＦという現状、かなりの人口になるということだ。それにより最初の街のハジマリタウンでさえ街といっても可笑しくないくらい広い

それによって宿屋に着くのにもかなりの時間を使ってしまった、ダメージを負ってないのに泊まる、というのは意味のない行為に思えるが個人MAPへと移動し、そこでのんびりできるという利点がある、制限もあるが荷物を安全においておくことが出来る。

「一晩５ゴールドになります。」

テンプレ通りの台詞を受付の人が伝えてくる。
所持金は、からっぽで撰銭の一文も無い、ＭＭＯなので王様から支給されるわけじゃないから当然といえば当然だ。野宿も出来るがそんなことするくらいならログアウトして自分のベットで寝る。

せっかくのファンタジー世界なのだ、フィールドMAPへ出て初陣といこうじゃないか、MAPを再度開き、外へと出るルートを覚える、広大なので出れる場所は四箇所あり、好きなところから出れる。

ちなみに宿屋や武器屋なども１軒だけではない、何時間待ち、とかゲームで現実みたいな事が起きたら萎えてしまうからだ。

･･･

ハジマリ草原

何人も通れるであろう、それらしい門を潜るとMAPが切り替わったのだろう、新たなフィールド名が頭の中に表示された。昔のDFのように暗転して違う場所へ、と言った感じでなく振り返ればハジマリタウンも見える。

あちらこちらへと視線を移すとそれはそれは美しい光景が目に入る。
他の道まで続くであろう街道や、青々とした背の低い草が広がる草原、その奥へと行くと広がっている森、まさにＶＲの醍醐味だという感動に鳥肌が立ってしまう。

草原の方を見てみると、動物と思わしき生物が徘徊しているが見える、昔のＤＦではランダムエンカウントだったが、最近の流行はフィールドアクション、なのでＤＦも例外ではない。戦うのも逃げるのもしやすいので嬉しい。