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ジャイアントストーンゴーレムのHPが半分を切り、黄色へと変化した時、巨大な図体から思わぬ速度で俺たち全員のいる場所へと突進をかましてきた、クラウドがいち早く気づいたおかげで足が遅い、エリックと俺も余波による軽いダメージで済んだ。
恐らく即死級のダメージであろう、ぶつかった壁から砂煙を上げて建物の瓦礫が散乱するほどの一撃だ、運営め、完全に殺す気で来ているな、と心の中で呟くと再び全員で近くにまとまった。しかし手は出さない、行動パターンが変わったらまずは様子を見る
突進し激突したゴーレムには一ドットもダメージを受けた様子も無く、こちらへと振り向くと、赤い目を鋭く光らせた。
先ほどの突進で分かったように、機動性は決して低くは無い、足を止めながら腕で攻撃していた先ほど違い、足を動かし、こちらへと向かいながら強烈なパンチを繰り出す。
踏み込んだ一撃は、先ほどよりも勢いが大きい、盾で防ぐクラウドも大きくノックバックとダメージを受ける、ヒールで何とかできるダメージだが、複数人がこれを受けたらヒールが間に合うかどうか
「お前ら! 絶対当たるな、死ぬぞ
確実な隙を突いてのみ攻撃しろ
俺以外がダメージを受けた場合は、そいつを回復しろ」
『了解』
クラウドの指示に、俺ら三人が同時に返事をして、確実にストーンゴーレムの動きを見極める、エリックは射程ギリギリから魔法をぶつけ、アルフは下がりきった防御に攻撃と回避を繰り返して、確実に削る
全員が固まれることは少ないので、俺はまず、クラウドにバリアとブレスを素早くかけなおして下がり、範囲ギリギリでヒールをかける
クラウドにヒールを飛ばせない位置に行くのは論外なので、他の二人には近くによった瞬間、ギリギリの間合いに近づいて補助魔法を発動、発動さえしてしまえばいくら離れても効果は出る。
集中した状態で、確実にストーンゴーレムの体力を減らしていき
とうとう、残り二割の赤ゲージへと突入した。
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