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悩んだ挙句、罪悪感に苛まれながら女のマークの方へと入った、個室へ入り、用を足そうと便座を上げた所で、私の動きが再度止まった、今は女なのだから、座らなくてはならないということと、どうすれば良いのかがわからないという戸惑い
どのうような考えがあるにせよ、体の方は我慢をしてはくれない、勢いでパジャマと下着を下ろして便座へと座る、緊張しながら下を見ずに前だけを見続けることにした。
男の時と感覚が違うので、どうやって足せばいいかわからなかったが、我慢の限界が来た所で、もう体に任せてしまうことにした。
「ふぁ・・・」
少しだけ声が漏れたあと、私の体から、何かが抜けていく感覚と、下から水が跳ねる音が聞こえた。当然のことなのだが、かなり恥ずかしく思い、思わず顔を抑えてしまう。
ようやく、催していた感覚がなくなり安心した所で、私は脱いだ下着とパジャマを履こうと思った、のだけども、雫が少しずつ落ちていく音が聞こえた事で、体が固まってしまった。
「そうだ、拭かないと・・・!」
やらなくては、下着が汚れてしまうので拭かなくてはならない、それがわかっているので硬直する体を頑張って動かし、トイレットペーパーへと手を伸ばした。ある程度の長さにして切り取ったあと、生唾を飲み込み覚悟を決めた。
「あっ、くぅ・・・はぁ」
あまりの緊張のせいか、濡れた場所へと手を伸ばし、持っていたペーパーで拭き取るというだけの作業なのにも関わらず、当てるたびに声が出て、そのたびに手を止めてしまい全然拭き終わることができず、何度も繰り返してしまった。
やっとのことで、一通りを終えることで下着とパジャマを履くことが出来た、こんなの私は耐えられない・・・トイレから出る際、女性とすれ違い、私は変態じゃないんです、と言った感情も出てしまい、顔をうつむかせて、きたときよりも急ぎ足で病室へと戻っていくのだった。
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