黒猫のタケチオ

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「いらっしゃ…おう!克哉か!」 ここは、俺が幼いころから来ている散髪屋だ 店の主人は俺のことを息子のように扱う 「朝の竜巻、凄かったな」 店は相変わらず暇そうで今朝のニュースをテレビで見ていたようだ 「おじさん!そんな事より緊急事態だ!」 俺の話に耳を傾けようともせずにまだテレビを見ている 俺は帽子を脱いだ おじさんはその様子を見て口を開く 「ぷ…ぷははははは!なんだその髪型!」 笑うのも当然だ…前髪がおでこの上まで綺麗に切られている 「俺も訳がわからないんだ! 朝起きて鏡を見たらこんな風になっていたんだ」
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