第1章

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…ははっ。 もう末期だな、これは。 自分でも思う。 それにこんな幻覚まで見る様になるなんて… 自分で言うのもなんだけど、痛すぎる。 「…はぁ。」 夢だな。 そーだよね。 ほっぺたでも抓れば起きるでしょ、さすがの私でも。 えーい、なんか前の人まだ刀をこっちに向けてて怖いけど抓っちゃえ! 「…い、いたーい!!!!」 痛い!すっごい本気で抓ったけど痛い!背中も痛い!痛い! 私がおかしな行動をして悶えてるせいか、目の前の人は呆れた様な顔で見つめてきた。 「…お前、何してんだ?1人で、ってお前血出てんぞ。」 「…へ?血?って血ぃぃぃぃいいい!!!?」 「おい!っち、くそ。山崎、こいつを運んでくれ。詳しくは屯所で話を聞くことにする。」 …? そんな会話を耳に、私は意識を手放した。
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