第1章

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「俺は久我山五十嗣?〓くがやまいそじろう)兄じゃに言われて待ってた。」  愛は苦しそうに俺を見つめるが先程の爆発で俺も怪我をしている。 「うううぅ・・・うぅ・・・うぅ・・・うううううううっ!」  愛が肘撃ちして床に手を付けて足を伸ばして旋回蹴りからの回し蹴りで、拳を立てて力一杯に久我山の腹とアソコを撃ち、衝撃の弾みで吹き飛ばした。 (護身術を高校に学んでいつでも痴漢やストーカーに逢ったら私が倒すと決めて)  幽華は起き上がるとC4から将司とシエルが来た。 「あっ?あれれれ?二人無事だ!」 「申し別けないでござるってか、御免よ、遅れて」  将司も腕に包帯を巻いて刀を持っていた。愛は怯えてホール前に戻ろうとするが、幽華は先程のガラスの影響で腰を打ちフロアーが籠城を宣告して二週間後・・・・死傷者が増えていく一方で、KGUは耐えかねない状況で籠城から食糧も尽きていた。 (啓一を今だ。おまんの狙いを計った) 友禅は、啓一と相まみえていた。 「死の双刃螺旋(デス・グリットプリゼンウェル)ッ!うおおおおおおおっ!」  左手で床に屍の魂で剣を作り爆破を食い止めて壁を足場にしてバックで飛び込んでから啓一の頭上に、重たい双刃で斬りつけるが床が吹き飛んだ。 「重力爆弾千葬(グラビティーモス・グラインド・サウンザンド)」  床に衝撃が走り友禅は棒に捕まり、ホールの座席の裏側に回り込んで両手で、自身の限界だが啓一を食い止めた。 「天滅牢(クラン)ッ!」  四方に光の鎖に縛り付けて啓一のCODEが光に伝わり力が消えてく苦しみの苦痛が増していく。友禅も髪がボサボサで服も破れて啓一は自力で打ち破った。 「KGUは終わる!御前等いつまでも籠城は辞めろ、友禅?頭脳一ト言われた御前が随分と馬鹿馬鹿しい策に溺れたか?」 「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・・ハァ・・・・ハァ・・・ハァ・・・お、俺ハァ、KGUのKGUが俺達の希望だアアッ!男の一撃で終わらす」  啓一はフードを被り火傷の手を前に出した。皮膚が焼けて痛々しいが、空中に浮かぶダイナマイトがホールに接近してくる。爆弾の欠片と火薬の臭いが充満して、友禅も息を切らしてCODEを使いすぎると、CODE:LOSEに陥る。 (ヤバイし・・・俺ってLOST状態は危険だ。創造は時に破壊と混沌そして無をもたらす。最悪上等の話で言うと、LOSTが溜まりすぎると俺の手に紫色に変色してきた。ヤバイ、CODEが使えなくなる・・・・・・)
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