第1章

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《レポートナンバーⅠ:以下のことが考えられる。エンペラー本名天神幽。天神家の人間が地獄のCODEを継ぎその継ぎに新たなエンペラーを継ぎ者がCODEを持つ者ね。私達は次のことを申す。KGUは最終的な結末に走っていく。恐らく”大戦争”とは、MCOとICO間でCODEと人間が繰り返す戦争に私達は五人の申す判断に任せる一存。が、KGUは250年目の4月29日に終局を迎える。一つの時代が終わり再生に郷土研究会の出番であると踏まえる。偽りのCODEは不要。CODE:NAMEカオル・・・・私達は知らない。歴史の闇に葬られKGU神の化身となった史上最悪最凶のCODEを・・・・・》  亜理寿はワードに書いて近くに居た龍纖が欠伸しながら古い写真を眺めた。 「ねぇ。亜理寿ちゃん?この集合写真にカオルは居る。SUBCODEだらけで本当のカオルは本名じゃない。俺達が知るKGU創立は単にカオルを殺すのではなく、人間とCODEを分け隔て無く学ばせて社会に巣立ってくのに創ったんだよ。亜理寿ちゃんも言うべきだ。俺達は『KGUはCODE擁護区だ。CODEは死んだ場合どこに転生する。人に。CODEを継ぐのにその者の血が必要だ。全てを自在に操り世界を創世できる人間に神を名乗る資格がある。普通に考えたら無い。しかし、カオルは自ら神の創世を受け入れた。エンペラーは彼奴が一番大事なモノ知ってるか?自分の妻だ。彼奴は妻の死でCODEに覚醒した。CODEは生まれつきの先天性・人体実験及び人工的意図的に後発性と呼ぶ。エンペラーや俺らみてぇーな人間を突発性という。まぁ、亜理寿ちゃんは先天性だ。エンペラーさんも生まれつき持っていたがその力を最大限に究極進化を遂げて完成されたのが、突発性だ。愛する妻をカオルに惨殺されて遺体を伊勢湾の藻屑にされたのだよ』こんな暗い話今でも思い出す」  亜理寿は大粒の涙を流した。エンペラーは崩れたろうかを歩き啓一を捜した。 「フウ。應?~居たのか?」 「居たよ、四人は生きてる。すまん、秋水の餓鬼に手こずった。」 「良くあるよ」  ハッハハハハハハハハハ。と嗤いながらホールのD区域を歩き守末河に見つかった。久我山が四人を囲み将司が足を引きずっていた。 「エンペラーが居る!今日一番の大物の首だ!」 「ギャハハハハハハハハッ。エンペラーか?知ってるぞ。百年前の12月19日に妻を殺されたんだって。ダッセェエエエエエエエエエエ」  怒りが湧き上がってくる。
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