4人が本棚に入れています
本棚に追加
/208ページ
「ねぇ、ねぇ」
ぬいぐるみのある棚、漫画や小説の棚、机にピアノ。
すっかり来るのになれたこの部屋は静かで
服の裾を掴んでは、俺を呼ぶ声は心地よく響く。
「ん?」
なんて言いながら、前方にある白くて綺麗な顔をチラリと見やると
ポンポンと胡座をかいている俺の太股を叩く。
なんだよ、可愛い奴。
胡座を解いて、アイツの腕を軽く掴んで自分の前に座らせる。
小さな背中だなぁ、って思いながらも
後ろから脇の下を通して、ぎゅっと抱き締める。
最初のコメントを投稿しよう!