第1章

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中学3年3組。 二人は同じクラスになった。 今まで、一度も同じクラスには成らなかった。 ただ、3年3組で一緒になった。 他の2人の金澤さんも一緒だった。 そんな時に席替え。 そう、あみだくじで決める席替えをした。 一度目の席替え。 すると??? 二人は隣り合わせになった。 具体的には、教壇から観て、 右が女性で左が男性。 席の位置も一番後ろの中央二つ。 二人とも、澄まし顔。 否、笑顔も似ているから。 澄ましていても、似ている。 そして、国語科の女性教員が一言。 「あの二人なに?」 「え?同じじゃない?」 そして小声で。 「イザナギとイザナミ・・・。」 と言いながら首を横に振る。 そして、二人は、ちょっと笑うと。 似ている。 表情が似ている。 もう先生唖然。。。 国語科の女性教員は呆気にとられていた。 社会科の先生はもっと面白いことをした。 クラス全員分の婚姻届を持ってきた。 そう、学習指導要領には、そのときに適した。 そう言う授業を実施すると書かれている。 中央二人の双子の様に似た二人は? 社会科の先生は、 「両隣と交換しましょう!」 なんて言ってる。 クラスメイトは? 「あの二人違うって。。。」 「あそこだけは無いよな。」 「意味違うから。。。」 なんて言われていた。 二人は、ただただ笑うだけ。 それも似ている仕草で笑う。。。 社会科の先生も、 何となくほくそ笑んでいる。 そりゃ、意味が違うから。 ♪お内裏様とお雛様♪ ♪二人並んで澄まし顔♪ そんな歌も似合う二人。 名字が同じで、 顔も似てて、 仕草・笑い方・笑み。 みんな似ている。 授業だってそうなる。 つまりは、その都度にあった。 また、都合にあった内容を学習する。 席替えでそうなったのか? 宿命とかでなったのか? それとも、偶然は必然なのか? 私には今も解らない。 ただ、言えるのは。。。 もしかすると。 運命の二人なのかも知れない。 何かを握っているキーパーソン? な、訳ないですよね? と言いたい。 制作者:金澤佳雅
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