第1章

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「あの子は島に居る。最期の人物十三人目がエンペラーと会う」 「ん?」  友禅は椅子に座ってハマショーも座って懐かしげにモノクロ写真を見つめた。 「平成25年度卒のゼミの写真。カオルと郁。二人は一人。俺自身何も出来ずに居た。CODEはその時に目覚めた。カオル殺しの道を外れは晴天耕読の日を暮らす」  ハマショーは杖をつきながらお茶を飲んだ。 「飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで、飲んで。先生も言いますよ・・・・あっ、そう言えば来週か。ハマショー普段通り頼むよ」 「はい。はい。」  友禅とハマショーは高級シャンパンを杯で飲んで郷土研究会の席にクロスカーテンで磨いた跡が見られる。円卓の席に新しい時代のCODEの名が刻まれたネームプレートが置かれていた。 (フッ。先生はああ言うても心配性だ。俺はいつも通り見てこの景色を)  ハマショーは釣り竿にサングラスでオールバックで髭も伸びてボロボロのサンダル姿履きながら伊勢湾で毎日魚を釣っている。 「5月5日」  将司は十億回も素振りスクワット腕立て腹筋を繰り返して脩爾も来て、二人は坂道を降りた場所にある「菰野城」という飲食店に向かった。 「菰野城は伊勢でも数少ないジビエ料理専門で格安グルメ。俺も一度逝ってみたかった」 「うん。逝こう」  ジビエ料理とは、猪・鹿・熊等獣料理を手頃に調理していただくレストランに、二人が食べに行った。和泉は自室でライブ映像を見ていた。 (ゴールデンウィーク俺は知らなかった。週明け後に俺達の初仕事があるってことを)  孤島の崖を登ってCODEを使った。 「龍?の(Di dragone)紅蓮(Fiammeggiando rosso)無限浄火!(Fuoco sacro ed infinito)」  ベルゼブブの焔は翡翠色。この技は距離的に5km内のCODEや人間を無味無臭無色の無間地獄の焔で永遠と燃え尽きるまで魂と肉体を燃え散らす技。誰も居ない静かな孤島で練習して、ベルゼブブは木の実や生の生きた鹿を食べながら幽華を見ていた。
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