第1章

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この会議は明日もある。五賢帝は苛ついていた。MIUに乗せられたからだ。 「ムカつくわ!ムカつくわ!ムカつくわアアアアアアア!」  澪がゴミ箱を蹴り飛ばしてタバコを校内で吸いながら歩いた。 「まぁ、落ち着け。聞いてみる」  屋上の階段に昇ると綺麗な茜空でエンペラーは死者を呼んだ 「飛翔せよ、(Fliege)生天(Von der geraden )昇華の(Himmelssublimierung)時間焔(Zeitflamme)神の命よ、(Ein Leben von Gott)舞い戻れ(Komme zuruck)クミカッ!」  黄色の焔が華開き天に続く階段から下りて時間の針が零に戻った。約束通り0時に天に戻ることを契ってエンペラーの前妻天のCODEを持つクミカが五人の目の前に現れた。涙ぐむ者も居れば、頭を下げる者も居る。  エンペラーは照れ隠ししながら鉄の柵に腕を組んで嗤っていた。 「よぉ、久しぶり。えっ、え~っとさぁ二百年ぶりだよな?」 「うん。幽が元気に居てくれて私も嬉しいよ。みんなだって元気よね?」 「ああぁ、元気だ。MIUだ。KGUはもうくだらないことから手を引く」 「クミカ?会えて嬉しい。否、呼んで済まない」  この話している女性こそエンペラーの元奥さん。髪が長く黒コートを着て天の力を持ち神ですら追い詰める人柱の力でありながらも美人である。化粧もして、胸も大きい。エンペラーは嗤いながら話していると、時々クミカもホッとしている。 「MIUは仕方ないよ。頑固だし、KGUはKGUのママ行けばいいじゃん。三重でも天皇を祀り神の許可で学べるのって家しか無いよ。うん。幽?私はいつだったなたの見方。アナタと結婚して悔いは無かった。本当よ」
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