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高校入学と同時に、神田優子(カンダ ユウコ)は、神様の専門家になった。
表向きは、地元神社にて、雑用係のアルバイト巫女として神社に所属している。
その裏では、夜な夜な町をさ迷って神様の専門家改め、正式名『戦巫女』(イクサミコ)として町の安全を守っている。
そんな優子が神社の雑用中に、親友の篠崎瑞希(シノザキ ミズキ)から、夜に会いたいと呼び出しメールを受けとった。
返信をしようともしたが、雑用が立て込んだこともあってバイトが終わるまで待ち合わせのことを忘れていた。
バイトの後、電話も通じず、待ち合わせ場所へ行くこととなった。
優子が待っていると、呼び出しておきながら、瑞希は少し遅れてやって来た。
マイペースな性格とはいえ、などと、少々皮肉を言うと、瑞希から不思議なことを言われた。
呼び出したのは優子の方だと言う。
証拠に着信メールを見せる瑞希とそれに驚く優子。
すると、さっきまでは感じなかった複数の視線を感じ取り、優子は背筋を凍らせる。すぐさま、視線に向かって声を荒げた。
現れたのは、覆面に優子のよく知る服装の集団。優子が夜中、戦巫女として活動するときに着る戦巫女の装束の集団。
同業者である彼女らの策略で優子は誘き寄せられたようだ。
囲まれた優子は、瑞希の安全と戦巫女の存在隠ぺいのために瑞希を気絶させると、絵札とスマートフォンを取り出した。
スマホの側面に絵札を読み込ませると、優子は一瞬の内に戦巫女装束へと着替え終わり、見計らったかのように人の形をした狐が現れた。
その狐は、優子の相棒である『神使』。名前をレナという。
彼女らも相棒を呼び出すと、戦闘が始まった。
罠を仕掛けて来たにしては、彼女らは戦闘能力が低い。
真意を思考する最中、彼女らのリーダーが気絶した瑞希に近付いていた。
巻き込まないように彼女らから引き離した行為は、彼女らの思うつぼだったのだ。
何らかの呪術を展開。優子は敵の神使に食い止められて近寄れず、レナは彼女らからの多重に掛けられた呪術を喰らい、身動きが取れないでいた。
成す術もなく、瑞希への呪術が完成してしまった。
彼女らは去り、優子が駆け寄ると、目を冷ました瑞希の言動がおかしく、起き上がるレナにも異変が。
それは、瑞希とレナが呪術によって、魂を入れ換えられてしまった成れの果てだった。
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