15人が本棚に入れています
本棚に追加
普段は通らない住宅街の外縁の道、土手下の道を、おぼろげな記憶を頼りに歩きました。
今ほど車の交通量はないにせよ、危険を避けて、車の通らない道を選んで歩きました。
道を間違えずに行けるか不安でした。
と言うのも、遠い駄菓子屋へは、以前に友達と一緒に、それも一度しか行ったことがなかったからです。
やがて見覚えのある場所に出ました。
もう少しだ。あの角を曲がれば目当ての駄菓子屋が見える筈だ。
私は駆け出しました。
ところが、焦る余りに足を絡ませて道端に転んだ。
身体を支えようとして手を開いた。
ここで、予期せぬ不幸が起こりました。
最初のコメントを投稿しよう!