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運転席の窓が開いて 声を掛けて来たのは 巧の三つ上の先輩で 1人で族に喧嘩を仕掛けたり 他校に乗り込んだり 数々の伝説を持っていて この学校を卒業したばかりの 宇賀神聡で 巧は うがちゃんと呼ぶくらい 親しかった。
「よお! 巧 この学校に来るなら教えてくれれば良かったのに。」
「お久しぶりです。でも うがちゃんは いつもどっかに行ってて 忙しい人だから…」
「で ここで何してんの?」
「大した事じゃ無いっす。」
聡は 2年生を睨み付け
「もし 巧に何かあったら ただじゃすまねぇぞ!!」
2年生達は 青ざめ固まってしまった。
巧は 礼儀を教えてもらったと先輩達をかばい それからは 先輩達に 何かされる事は無かった。
その事で 威張ったり 態度を変えたりしない巧に対し 先輩達は 信頼し 噂を知った同級生は 頼りにするようになった。
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