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「いや、あのっ…その、一週間前に被害のあった方の1人、ですよね?」
「そ、うですけど」
なんだこの人。同じ学校の人ではない、よな。百合香と名乗るこいつはボブヘアのいかにもふわわんもふもふと言わんばかりの可愛らしい少女だ。
「あの、これ…。ある人に渡せって言われて、その…」
百合香は白の封筒ポケットから取り出し私に渡した。
「…わ、私はこれでっ…!」
そう言って百合香は外へと駆け出していった。
「何よこれ…」
私は自分の部屋に戻り封筒を開けた。手紙は真っ白だった。
「あいつ…!何の嫌がらせ…」
すると私は違う空間へ来ていた。私、が目の前にいた。
「あれれ?どうして私が2人いるのかなって思ったらそれはそれは本体様ではないですかどうしてこんなところにいるのどうして殺意の場所まで来ちゃったのですか私がきちんと仕事こなせていなかったからですかどうしてどうしーて?」
私によく似た女の子はとてつもない早口でペラペラと喋り続けた。そして何かを閃いたように顔を挙げた。
「そっかぁあまりに私が仕事をきちんとできていないから私を殺しに来たのですねそうなのですねでもそれはダメなことですよだから私は本体様を殺します」
いやいやいやいや!早すぎてなにいってるのかもうわかんないけど勝手に納得しないで!?
「私は決めたことはやり抜く主義なのですでは始めます本体様の解体ショーー!!」
「え、ちょ…まっ…!!」
私に似た子…奈美2号でいっか奈美2号は右手親指を噛んで腕を広げた。
「我の血と引き換えに我思い通りの姿の器をここに出せ」
中二病ちっくなセリフを言い奈美2号の手には日本刀が握られていた。
「とぉーーー!!!」
奈美2号は日本刀を振り回す。待て待て待て待て待て待て待て!!!危ないってそれ!本気で殺す気か!!
「本気で殺す気です」
さっきまでのお茶目感は無しに試験な顔で言うのだから本気なのだろう。…ん?本気?…って!どうして私の心の中が分かるの!
「私は感情の殺意という部分!感情は記憶も心も全てを共有する!!だけど、本体は感情の記憶と心は共有できない!」
言ってる意味がよくわからないけどとりあえず落ち着いてよー!!
「嫌ですー!!」
「…ちっ…」
私は奈美2号がしたように右手親指を噛んで右手腕を広げた。
「我の血と引き換えに我思い通りの姿の器をここに出せ!!」
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