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──キーンコーンカーンコーン──
チャイムが鳴り授業が始まった
私の大嫌いな数学の授業
いまいちやる気が起きない
「えー、ここにXを当てはめて──」
あー、だめだ
先生の話が子守歌に聞こえてきた
私の席は窓際で暖かい日の光が射し込んでくる
まぶたが重い
うとうとしながら睡魔と闘う
しかし、あっさり負けてしまいノックダウン
そのまま夢の中へ行こうとしたその時!!
「えー、この問題をー中村解いてみろ」
「ふぁい?」
シャーペンを持ち、姿勢を正したまま寝ていたので真剣に考えていると勘違いされ当てられてしまった
「えーっとぉー」
睡魔と戦っていたので(負けたけど)解けるはずもなくパニック状態になった
えぇぇ!分かんないんですけどー
誰かー助けて
心の中で助けをもとめました
「(中村さん、中村さん!)」
「ん?」
声がした方に振り返ると、ななななんと!気になる彼、西野 慶(ニシノ ケイ)君がっっっ
(↑好きな人をいきなりカミングアウツ!)
「っ!?」
「答えは3だよ」
ん?んんんんん!?
えっ?答え教えてくれましたのか
(パニック状態なので日本語がおかしいです)
「中村ー早く答えんか」
「ぅえっとー、3ですか?」
「よろしい、座れー」
ほっと胸を撫で下ろし、席に着く
はっ!
西野君にお礼!!
慌てて後を向く
「(西野君!ありがと)」
すると西野君は「んっ」と頷き、微笑んでくれた
「~~~!!」
ズキューン(笑
優しさと笑顔──
(やばい!絶っ対今、顔が赤い)
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