少年ROCKERS

あとがき お礼 そして解説です

ドイツで研究をしていた海人のじいちゃん。これは狼歩の本当の父がモデルです。

父はてんかんの研究をしていました。

長いことてんかんは精神病だと思われていました。ですが、父はそうではない、適切な治療と投薬をすれば一生発現する病気ではない。精神病ではないと研究をし、データを揃え治験をして世間に発表しました。

これによって、多くの謂れ無い差別を受けてきた皆さんの地位と気持ちが救われたのではないかと思っています。

何かを発明するとか発見した研究者に比べたら、すごく地味なことではありますが、狼歩は父の業績を誇りに思います。

父が亡くなって10年経ちます。狼歩は今まで、父のやってきたことをよく知りませんでした。

この話を書くにあたって、母とたくさん話をしました。
そして父と母の若い頃のことを聞きました。

文中にあるどの話がそれに当たるのかはご想像にお任せしますが、母の話を聞く機会を持てたこと、そして父のことを知ることができて良かったと思います。