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散々な練習だった。
せっかくスタジオを押さえたのに、類(るい)は遅刻をしてきたし、楊(やん)は耳コピが半分しかできていない。
桜(さくら)はオールで入ったコンビニのバイト明けで、スティックさばきがイマイチ。
おいおい、この大音響の中で寝てんじゃねーの?
お前ら、やる気あんのかぁ?
全員に活を入れたいところだが、オレ自身もめったに切れないベースの弦を弾き切り、謝りながら張り替えた手前、強くは出られない。
練習後、オレたちはいつもファミレスに移動するんだが、桜が、僕、もう帰って寝ますぅ、と泣きを入れてきたので、次回の打ち合わせをして解散することにした。
重い防音ドアを開けて室外に出る。
待ちきれないぜ、みたいな感じで次のバンドがスタジオになだれ込んできた。
高校生らしい四人組。
おい、ぶつかったぞ。
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