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「あ、おはよ」
「……はよ。今日集合9時だったよな」
「うん」
じっとテレビを見ている伊吹に集合時間の確認をとると、俺は台所に向かう。
「あれ?何か作るの?いつも朝早くは朝食食べないじゃん」
テレビから目を離した伊吹は俺のテンションの低さにクスクス笑いつつ、聞いてきた。
このやろう。
「気分が乗らないから何か作ってテンション上げようと思って。バター使うぞ」
イラッときたが、気にしないように受け答えをしながら冷蔵庫を開けた。
冷蔵庫に入ってる食材は2人で割り感で金を出してる。私用で使うときは許可をとるのが俺らのルールだ。
分かったと伊吹の許可をもらい、冷蔵庫と棚から材料を漁る。
なに作ろ…集合まで2時間程だし準備もしなきゃなんないしな~。手っ取り早く作れるものは……
考えながら黙々と作業を続けて一時間程経ち……
「何でこうなったわけ?」
伊吹が俺の作ったものを見た感想がこれだ。
正確には俺の作ったマフィンの量を見た感想だけど。
やっちゃったゼ☆
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