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つまんなそうに欠伸をしながら言う伊吹。飽きたんだな、お前。
でもな……
「こんな状況で入っている行けねぇよ。それに、俺的にはあいつの案内副会長がするほうが嬉しいんだけど」
「東先生に怒られるよ?」
「……」
仕方ない、いくか。
別に担任が怖い訳ではないぞ。
しぶしぶさっきまで隠れていた草むらから出て2人に近づいていくと、もっさり頭が俺に気づいた様子で、こっちを見た。
「おい、そこのも…チビ」
名前が分からないからとりあえず特徴で呼ぶ。
もっさりって言いそうだったけど言い直した俺って偉くね?
「君は……」
俺の声に気づいて後ろにいた俺を見た副会長。
「2ーAの江ノ島 善ですね。なんで君がここに……?」
おぉ、俺の事知ってたんだ。すげぇな副会長。
内心感心しながらも、表面上眉をひそめて、機嫌が悪そうに装う。
「あ?何だよあんた。俺はそこのチビに用があんだよ」
「な!?チビって俺の事か!?俺はそんなに小さくねぇよ!」
いや、ぱっと見俺と10㎝差はあるじゃんお前www俺175㎝はあるから十分小さいぞwwww
吠えるように抗議してくるもっさり頭を制し、副会長が俺の近くまで来た。
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