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俺らの席に注がれている様々な視線は、伊吹に向けられる熱いものと……三富に向けられる鋭いものだ。
「瀬戸君、ほんとにかっこいい……」
「なにあのモジャモジャ……瀬戸君に馴れ馴れしくして」
「許せない……!」
「消えてよね!」
王道主人公の定番ですよね~皆見た目に騙されて悪口言うの。
何となく予想はしてたけど、実際に聞いて見るとやっぱり気持ちの良 いもんでもねぇよな。
何となく気分が悪くなり、舌打ちをひとつして、高校の食堂にふさわしくないほど柔らかいソファに背を預けた。
悪口の的の本人を見てみると、気づいていないのか使い方を教えてもらったパネルを楽しそうに見ている。
「よし、俺、オムライスに決めた!」
……不覚にも少し和んでしまったのは不可抗力だからなwww
「お前らはなに食うんだ?」
三富に指摘されて俺もメニューを見る。
伊吹はすでに決めていたみたいで、三富からパネルを受け取って注文していた。
結局悩んだ末、俺もオムライスを頼むことにした。
いいよねオムライス!旨いし、早く食べれるし…早く食べれるし!
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