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しばらく待っていると、頼んだ料理が運ばれてきて、俺達は手を合わせて食べ始めた。
……流石金持ち学校。飯がうまい。高いからめったに来れないんだよな……毎日来てる金持ち共め!
心のなかではどんどんと主旨がずれていく嘆きをしながらも黙々とオムライスを口に運んでいると、食堂の外の廊下が騒がしくなってきた。
来るか……
「なぁ伊吹」
「うん、分かってる。全く、いつも五月蝿いんだよね。もう少し静かに出来ないのかな。それかもう少し目立つのやめてほしいよね」
やれやれとため息をつき、再び頼んだ定食を食べ始めた伊吹。
三富は外が騒がしくなったのに気付いて首を傾げた。
「まぁ、頑張れよ」
俺が三富に向けてボソッと激励の言葉をかけると、似たタイミングで食堂の扉が開いた。
「「キャァァァァァ!!」」
食堂中に大勢の黄色い悲鳴が響き渡る。
くっそうるせぇwwww
あまりにもうるさい声に顔をしかめながらもその悲鳴の対象となっている人達に目を向けた。
彼等こそこの学校の生徒会であり、この学校の人気投票……抱きたい・抱かれたいランキングの上位者達だ。
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