246人が本棚に入れています
本棚に追加
「聖、なんだそいつは」
副会長の急な行動を不思議に思ったのか生徒会連中がこっちに来た。
「この人は今日この学園に転校してきたんです」
「ふーん。こいつが……」
会長はじろじろと三富を観察する。三富はそれが気に食わないのかムスッとした様子だ。
「面白ぇな。お前、名前を教えろ」
「……ふざけんな!お前、何でそんな偉そうなんだよ。相手に名乗って欲しかったら自分から先に名乗れ!」
三富の怒鳴り声で食堂が静かになる。そして……
「ふざけないで!」
「毬藻の癖に会長様に指図すんな!」
食堂中に三富への中傷の言葉が飛び交った。だが、
「黙れ」
それも会長の一言で止んでしまい、
「……クッ…ハハハハハッ」
食堂には黙らせた本人の笑い声が響いた。
「な、何だよ、」
「俺様に説教とは面白ぇ奴だ。聖が気にいんのも分かるぜ。……決めた」
会長はそう言って三富に近づくと、三富の顎を持ち上げ……
「ん!?んん……!」
キターーーーp(゜∀゜)qーーーーー
やった!ついにきた!キス!
こっからはきっと会長からあの宣言がくる!クッソ萌える!たぎる!妄想が止まんねぇ!
「っはぁ……何すんだよ!」
しばらくして会長の口がやっと離れたことで、三富は怒鳴る。
最初のコメントを投稿しよう!