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心のなかで舌打ちすると、行動にも出てしまったらしい。会長は更に表情にイラつきが出てた。
「お前、俺ら生徒会にケンカ売るとはいい度胸してんじゃねぇか」
「はぁ?俺がケンカ売ってんのはテメェだけだし嫌いなのはテメェと副会長だけだよ!」
生徒会の奴らに舌打ちしたと思われたらしいな、これは。
これ以上誤解させるのもなんだしここは退散しておくか。
俺は警戒体制を解くと、会長を素通りして食堂の出口に向かった。
「は!?おい待て!」
そのまま食堂から出てくと近くの廊下にしゃがみこんだ。
あー恥ずかしっ!絶っっっっ対目立ってたって俺!嫌ぁ、簡単にケンカ買うんじゃなかったぁ!あぁ……恥ずかしい……
羞恥心で顔が赤くなるのを抑え、俺は教室に向かった。
「お疲れ」
後々帰ってきた伊吹は笑いを堪えながら労いの言葉をかけてきた。
ちくしょー、ドSめ……
三富は生徒会連中に何処かに連れていかれたらしい、恐らく生徒会室だろう。午後の授業の途中に帰ってきた。
連中(主に会長と副会長)に色々吹き込まれたらしく
「善、ケンカなんてしてるのか?」
と、心配そうに聞かれた。否定したらホッとしてたけど。そんときの三富には癒された。
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