11人が本棚に入れています
本棚に追加
卒業式に何をやってるんですか…
私の兄弟は、とても恵まれている。
兄はイケメンで、ハーレムを築いている鈍感男だ。
妹の私でも、イラッとくる程の鈍感野郎で、兄の周りで引っ付いているハーレム群が哀れで仕方がない。
弟はリア充で、フツメンだフツメンだと嘆きながらも、ちゃっかりと彼女を獲得しているところにイラッとくる。
そんでもってオタク……ほどではないが、そちらの話にそこそこ精通している。
私も嫌いではないので、たまにCDを借り たりしている。
そんな兄弟を持つ私は……
何に関しても無関心で、嫌われ者で、男どもに高嶺の花などと呼ばれている、ぶっちゃけ顔だけの女である。
そしてこの小説は、そんな私が、兄のハーレムの被害に遭いながらも、無関心に高校を過ごす物語である。
「合ってますよね?カンペの通りに読んだんですが」
合ってますねぇ……ちょこちょこ修正加えたいけど……
「というか、このカンペ誰が書いたんですか?弟がリア充って……あり得ないでしょう」
……その弟さんです。
「……へぇ。まぁ、彼女がいるのは合って ますし……良いんじゃないですか?(ていうかまだ自分のことフツメンだと思って るんですか)…………それより、私がハーレムの方々を哀れに思うって……」
え?何かおかしい?
「あんな兄のひっつき虫、哀れに思うはずが無いでしょう?まぁ……不憫だと思うことはありますが」
あはははは……(あんま変わんなく ね……?)
「そんな訳で、さっさと現実世界に戻して下さい」
え!?突然すぎじゃない!?
「……そう言われましても。朝食の準備がありますし」
あ……はい。了解です……。
___主人公が退室しました___
……なんだろう、この虚しさは…… あ、次からプロローグ始まります……はい……
《作者と主人公で、主人公の夢の中からお送りしました》
最初のコメントを投稿しよう!