狩り人と龍、渓流の出会い

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ここはユクモ村。知る人ぞ知る名湯が沸く温泉の村である。 交通の便がいいとは言えない村だが、その良質な温泉を目当てに、湯治のため遠方から訪れる人は、あとを絶たない。    と説明をするのはガラではないので自己紹介といこう。    俺の名は姓は真幻、名はアユミ。   いろんな場所で狩りをし、訪れた場所の困ったことを解決するという、異例のハンターである。    今俺はこのユクモ村の異変を解決するために一時的に留まっている。 最近続く大規模な嵐。その原因を調べて解決するのが今回の目的だ。 「温泉の湯加減はどうですかニャ?」    風呂あがりのドリンクを売ってくれるドリンク屋のアイルーが声をかけてくる。 「なかなかいいぞ?来てよかったぜ。あ、ボコボコーラひとつ。」 「ハイニャ。300zいただきますニャ。」 腰に手を当て、一気に飲むと目が覚めた。 今日こそアレが完成しそうな気がした。   
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