狩り人と龍、渓流の出会い

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俺は研究が好きだ。    今は亡き父親の研究と独自の方法によっていろんなものをつくりあげてきた。 「今日こそ完成させるぞ...」 今作っているのは麻酔玉の上位互換の激麻酔玉というもの。 通常は罠を仕掛けて、麻酔玉を二個消費して捕獲しなければならないが、 この激麻酔玉があれば、罠や麻酔玉消費を抑えられる、なんとも便利なアイテムを作っている。 「捕獲用麻酔薬にオオマヒシメジ三本、飛甲虫の麻痺針一本、シンドイワシの鱗、昏睡袋の粉塵を少々...」 ビーカーのなかで熱される素材を慎重に取り出し、氷結晶で冷やし固め、素材玉と調合。すると普通の麻酔玉より鈍く輝く橙に近い色の激麻酔玉(仮)が完成した。 「よし、これの実験をしなければな...」 さすがに人とかを実験台に使うほどマッドサイエンティストではない。 研究者としての誇りは絶対に忘れはしない。 悩んで部屋の中をグルグル歩いているとひらめいた。 そういえば最近ジンオウガが渓流でよく見ると聞いたはず..... 「.......行くか...ピ○チュウ狩りに。」
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