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ここまでくると、流石に官能の波が理性を乗り越え始める。
彼女の手が、まるで蛇が這うようにTシャツの中へと潜り込んできて、俺の背中を無償に熱を帯びた掌で直に擦る。時々爪を立てて。
ゾクリとした快感の電流が一気に体の中を駆け巡り、痺れてしまいそうになる。
「……っ」
声にならない吐息が勝手に漏れてしまう。
こんな状況下で彼女と関係を持ってしまっていいのか?
部下だぞ?
上妻課長の不倫相手だぞ?
愛莉の親友だぞ?
……そうだ。
彼女は小早川若菜だ。
これ以上は流石にまずい。
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