どうやら僕は……

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フワフワする柔らかい何かに包まれて寝ていた僕 それは暖かくて、あぁ僕は生きてるんだって少し涙が出そうになった ここは何処だろう?家じゃない。あの森でもない。シンプルで少しだけ生活感のある部屋 助けてくれた男の人の家かな? ギーッギギーッ 誰かがこの部屋に近づいてくる音 コンコン ?「おきているか?」 少しだけ開いたドアの向こうから聞こえた 「はい!どなたかは存じませんが助けていただき、ありがとうございました」 声の主は別に、と答え湯気のたつスープをそっとドアの隙間から差し出した ?「腹が空いているだろう……足りなかったらそのベルを鳴らすと良い」 声の主はそう言いドアを閉めた 「ありがとうございます」 何故姿を見せないかは分からないけど……とても優しい人なんだろうな~ 僕はそう思って湯気の立つスープをすすった 「美味しい……」 _
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