プロローグ

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とある地下室で、殺し合いが行われていた。 その光景を別室の巨大モニター画面で見る者達が三人いる。 一人は大富豪の息子であり、殺戮ゲームを何度か企画している張本人の秋彦だ。 子供用の白いワイシャツにネクタイをしてその上に黒いベストを着て半ズボンを着ていて、黒髪に片目に眼帯をした、可愛い顔立ちの男の子だ。 もう1人は狭間と言う、政府特別顧問であり、秋彦のゲームをサポートしているアラフォーの男だ。黒スーツ姿に、七三分けの髪型をして銀縁眼鏡を掛けたインテリ風のサラリーマン風貌をしている。 ちなみにアラフォーとは、35歳~44歳の世代のことを指す。 アラサーは、25歳~34歳の世代のことを指す。 そして最後の一人は、猿岡という現役総理の男だった。猿のような髪型に猿顔をしていて、黒縁眼鏡をかけ、ちょび髭を生やした中年男だ。 猿岡は人が死んでいくのを見るのが好きな男で、この殺戮ゲームのことを狭間から聞いて、此処に来ていた。
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