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「んだよ、その態度。人の目覚まし時計で起こしといて」
俺の目覚まし時計を横腹に落とし、目を覚ましてくれたお礼に枕を投げた。
「いってな~それに目覚ましで起きるなんて当たり前だろ!」
ヤツは右頬を摩りながら、偉そうに言っている。
「あぁ、でも使い方が間違ってる」
自然と目覚まし時計を持つ手に力がはいる。
「んなことよりさ」
んな事ってお前…結構痛いんだけど。
力なく時計を元の位置に戻した。本当はアギルが戻すべきなんだろうけど、もうどうでも良いや。
「今日ジルの誕生日なんだよ。何あげたら良いと思う?」
俺の感情など無視して、真剣な目を俺に向けてくる。
ジルとは、いつもアギルと一緒に居る子供の事だ。
ジルの両親は駆け落ちをして彼を生んだが、強盗に襲われて死んでしまったと聞いた事がある。
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