1人が本棚に入れています
本棚に追加
こんな人生が、ずっと続くのかと思うと息が詰まりそうになる半面、変わらないでいたいと思う気持ちもまた半面だ。
要らなくなった印刷物をシュレッダーにかけながら
妄想に耽る。きっと、世の中の大半の人は
このままでいいのかと思いながら
なんとなく日々を生きているのではないかと思う。
仕事をしている中で、このシュレッダータイムは
気晴らしになるので何気に気に入っている。
シュレッダーを終え、自分のデスクに腰掛ける。
いつも通り受注の確認をし、必要に応じて伝票を作成する。
パソコンの画面にちらつく細かい文字が目の元気を奪っていく。
ブルーライトカットのメガネを念のためかけているが
実際効果があるのかどうかはわからない。
気休めに近い。
事務所には、所長と課長と係長、主任である先輩が2人と私がいる。営業職の人も2人いるが、外に出ているので実質6人が現在、事務所内にいる。
午前中はとにかく自分の抱えているタスクを終わらせるため
皆、無言で集中している。
キーボードをカタカタ叩く音だけが
事務所に響いている。こうした調子で続いているので
1時間もすれば、とてつもなく眠くなる。
最初のコメントを投稿しよう!