第1章

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すっと立ち上がり、決まったルートで 戸締まり、火の元を確認し タンスに入りきらずに散乱した服をまたいで 買っているうちに溜まっていった靴をかき分けながら 仕事用のパンプスに足を通す。 ガチャガチャとせわしなくドアを開き、パタンと扉を閉めた。 ガチャリと鍵をかけて、ふと進行方向を見ると 夜勤明けのお隣さん(男)が、ちょうど階段を上がって来たところだった。 目はどんよりとくすみ髪もボサボサで 肌は不健康そうな色をしている。 ふと、目が合った。
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