第1章

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一人暮らしを始めて2年が経った。 簡単なご飯や身の回りのことは 大体出来るようになった。 だが、どうしても朝起きるのは いつまでたっても苦手なのだ。 実家暮らしのときは母がいつも起こしてくれたが、今は当然誰も起こしてくれない。 自力で頑張るしかない‥。 朝は私にとって戦場なのだ。 迫り来る二度寝との戦い。 このところ連勝している自分を 心から褒めてあげたい。 あくびを噛み殺しながら、 定期券をかざし改札を抜けていく。 行き交う人々もどこか、ほんのりと眠気を残した顔をしている。 やっぱり、みんな同じこと思ってたりするのかな? こうして、私の朝は始まっていくわけです。
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