第1章

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程よくぎゅうぎゅうになっている 満員電車に乗りこみ、二駅目で降りる。 大きい駅ではないため、 降りる人数はさほど多くない。 駅を出て、ぽつぽつとビルが立ち並ぶ通りを西へ向かって歩いていく。 会社員ご用達の食堂や、某牛丼チェーン店、 所々にあるさびれかかったビルには ずっとテナント募集の貼り紙がしてある。 就職してから毎日見ている風景。 何か新しく店が出来るわけでもなく ただただビジネス街だ。 この見慣れた風景に飽きてはいるけれど、 どこか安心する。 まるで、第二の故郷みたいだ。
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