第1章

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最近、なんだか眠れなくて 遅刻ギリギリに滑り込むのが定番と化している。 まぁ間に合ってるしいいかと 開き直っているが、 先輩からの痛い視線が妙に刺さる。 先輩よりも早く来て部屋を開けたりなど 色々すべきなのだろうけど 特段何も言われないので甘えている。 先輩はファンデーションの容れ物を パチンと閉じ、カバンにサッと入れ 颯爽と部屋から出ていった。 もそもそと私は制服に着替え、 汗ばんだ首筋をスッとする 制汗シートで拭き取った。 そして軽く身支度をしたあと、 少し早足で部屋を出た。
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