第二章

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木の影に隠れ、タクシーから降りてくるやつを見てみる。 うわ…ボサボサの黒髪のやつが降りてきやがった…もしかしてこいつが王道っていうやつか。 隠れててよかった… 王道転校生らしき人物がタクシーから降りて、門の前に立った。 「うわぁぁぁ!!でっけぇ!!!金の無駄だろ、コレ!!」 …え、なにこの人。 声クソでかくね?え、つか独り言?これ。もう1人誰かいんの?数メートル先に。っていうくらい声でけえ。 そのまま観察していると王道転校生があのクソでかい門をよじ登りだした。 …あ、落ちた。 ん?なんかだれか下敷きになってる。わぁ、ドンマイ。 下敷きになったやつを他人事のように哀れむ。 いやまぁ、他人事なんだけどね。 あ、なんか会話してる。 名前言ってんのか、王道転校生くんの声がクソでかいからよく聞こえるわー 俺が呑気に木の影から心の中でその状況を実況していたら相手のやつがいきなり笑い出した。 え、なに…あいつキチってんの? いきなり爆笑とかwww
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