第15章

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「だって…心配だったんですもん。そしたら、もう部屋にいるって聞いて…もう何かあったんじゃないかって…」 ちょっと口を尖らせながらブツブツ言う麻奈ちゃんだったけど、やっぱり心配させちゃってたんだ… 楓さんだって笑ってくれてるけど、本当はきっと… じ~んとしながらも2人に申し訳なくて 「ごめ…」 ちゃんと謝ろうと思ったのに 「で!?千佳さん!何がどうなったんですか!?」 人の言葉を遮る、先程まで可愛らしく見えてた麻奈ちゃん… 「で…って」 「何がどうなって北沢さん登場になるんですか!?」 じ~んってちょっと感動したのに。 心配してくれてた顔が嘘のように、今の方が何て言うか… イキイキしてますよね? 「ほら、麻奈ちゃん千佳ちゃん困ってるじゃない」 さすが楓さん! 私の気持ちを読みとって… 「今、お茶入れるからユックリ聞きましょ」 「………」 うん。 こちらもイキイキしてるご様子ですね…。
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