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お茶を一口飲むなり "で!?" と言わんばかりの麻奈ちゃんに見つめられ、その圧に押されながらも重い口を開く。
麻奈ちゃんや楓さんと一緒に絡まれ対処のしかたがわからず一人トイレに逃げ込んだのに後をつれられ結局捕まり意味がなかった事。
偶然にも北沢さんが女子社員と歩いていた所を見てしまって、男の口車にまんまと気持ちがぐらつき、動揺してフラフラ男に付いていってしまった事…。
「そうだったんですか…」
「うん…。北沢さんはね、その社員とぶつかっちゃってね、そのまま立ち去ることが出来なかったみたいで。何でもなかったの。結局ね、私が悪いの。私がもっとしっかりしてたら…」
私がしっかりしてたら未然に防げた事…なんだもんね。
またズーンと落ち込みかけてたら
「それ、本当にただぶつかっただけですかね?」
「え?」
下向きかけてた顔をもとの場所に戻した。
「何か…計算っぽいですね~」
「計算…?」
「これを機に北沢さんと接点を取ろうという女の計算。現場を見たわけじゃないから推測ですけど」
え?そうなの?
腕を組みウンウンと頷く麻奈ちゃん。
「ありえなくはないわね」
えぇ!楓さんも!?
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