第15章

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そんな麻奈ちゃんに圧倒されながらも口を開いた。 フラフラ付いて行って、ようやく事の重大さに気付きその場を離れようした事。 そして北沢さんが来てくれ助けてくれた事。 「何ですかー!そのまたまたドラマみたいな展開は!北沢さん凄すぎですね!」 「私もまさか北沢さんが来るなんて思ってなかったから驚いちゃって」 「でも…よく千佳ちゃんが男の部屋に連れていかれるってわかったのかしら?」 「それは…」 たまたまエレベーターの乗り込む姿が見えて慌てて階段で後を追ってくれたみたい。 あんなに必死に階段登って各階のエレベーター確認はした事なかった…って言われたけどね…。 「北沢さん、やるぅ~!!」 「北沢さんがエレベーターに気付いて本当によかったわ。気付かれてなかったら大変な事に…」 「北沢さんもそう言ってました…。私も思い返したらゾッとして…」 あの時北沢さんが来なかったら今頃私はどうなっていただろう…。 恐ろしくて震えだしそうな体をギュッと抱き締めると、楓さんが優しく背中を撫でてくれた。
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