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"近くになったらまた連絡するから"
そう言って電話は切れた。
「やった♪」
小さな独り言を言いながら喜びに浸る。
川端くんはいるけど、久々にゆっくり会える!
「準備しなきゃ」
しばらくかかるのに早々と準備を済ませ連絡待った───
「こんばんはー!今日は突然すいません!」
北沢さんの車に近づくと窓から川端くんが顔を出した。
「こんばんは。お疲れ様です。全然大丈夫ですよ」
「やっぱ千佳さん!優しいっすね──っイテ!」
後頭部を押さえながら運転席の方を振り返る川端くん。
「お前降りて。後ろ」
「へ?あぁ!…すんません!」
そう言いながらオズオズと降りて
「すいません、俺気付かなくて」
「え?あっ、いいの!私が後に…」
「ダメっす!俺が佑都さんに怒られますから。ってか、千佳さんが後に行ったら佑都さん拗ねちゃいますよ」
「かーわーばーたー」
"でも、本当の事じゃないですかー"と笑いながら私を助手席に座らせドアを閉め後ろへ乗り込んだ。
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