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料理が運ばれ、川端くんが盛り上げ、北沢さんが突っ込み、私が笑う。
それはそれは楽しい時間…なのだけど。
川端くん一人飲ませるのも気が引けるからって自分の代わりに飲んでやってと言われチビチビ飲む私に
「千佳さん、飲んでます?」
「う…うん!いただいてるよ」
「えー?さっきから減ってないですよ?ね?佑都さん」
「千佳には千佳のペースがあんだよ。千佳に絡むな」
「もぉ~!佑都さんの過保護~」
ケラケラと自分で言ったことに爆笑してる川端くんはとてもとても上機嫌なご様子?
「はぁ…。お前飲みすぎ。俺、ちょっとトイレ」
「行ってらっしゃ~い」
「千佳に絡むな。千佳も相手しなくていいから」
そう言って部屋を出て行った。
北沢さんが出ていったって事もあり少し静けさが戻った瞬間、ボソッと
「佑都さん、おもしろいですよね」
「え?」
北沢さんの後ろ姿を見送った視線を川端くんに戻すとテーブルに肘をつき先程まで私が見ていた場所を見つめてる。
「だって、あんなにカッコよくて仕事出来てモテるのに誰にもなびかないし。いっつも冷静」
「そ…そうだね」
「でも、千佳さんの事となると別人になるし」
「………そお?」
「そおっすよ!」
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