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突然の行動でビックリしたけど、背中に回ってる手に力が込められてる事の方が嬉しくて。
触れたかった北沢さんに密着して久々の匂いに包まれて。
胸の辺りがきゅーんとなって私からも抱き締め返した。
「……何、その行動。可愛すぎ」
耳元で囁かれ、恥ずかしいけど離れたくなくて。
手に力が入る。
「ねぇ…あまり可愛い行動とらないでよ。帰せなくなるでしょ」
帰りたくない───
これが本音。
だけど
「すいません…つい嬉しくなっちゃって」
照れ笑いしながら
ユックリ
離れようとしたけど
「──っ」
離れる私を追って近付いてきた彼の顔。
そしてすぐさま熱を持つ唇。
角度を変え何度も何度も。
痺れ脱力しそうになる体を彼の胸元のスーツを掴み必死に耐える。
車内には甘い水音だけが鳴り響く。
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